本帝國鐵道 常越本線 名称由来

本レイアウトの鉄道名称である「日本帝國鐵道 常越本線」の由来

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本帝國鐵道

Imperial Japanese Railways

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2010年12月24日更新

 

◆ レイアウトとパラレルワールド

 『日本帝國鐵道 常越本線』は、JR上越線のイメージを主に描きながら製作した鉄道模型レイアウトの中で、常陸国(茨城県)と越後(新潟県)を結ぶ鉄道路線として設定された、架空の鉄道です。レイアウトの上には、日本の上信越地方が想像される情景が広がるものの、実在しそうで現実にはあり得ない鉄道や風景が作られています。

 そのため、本レイアウトに限らず、一般的に製作されるレイアウトやその中に設定される架空の鉄道は、一種のパラレルワールド(ある世界から分岐して、並行して存在する世界)の中に存在するものであると考えました。

 

◆ パラレルワールドの中にある国

 日本の国名は、ご存じの通り、昭和22年の日本国憲法の施行時に、明治以来、国号として用いられてきた「大日本帝國」から、「日本國」へ変わりました。終戦後、当時の日本政府がGHQに対して憲法改定要綱を提出した際、国名を「大日本帝國」として提出したのですが、GHQが受理しなかったことが、現在の日本の国名である「日本國」という名称が定められた経緯の一部です(※)

 しかしながら、日本は外交上、現在世界で唯一、Emperor(皇帝)の称号を使用する天皇を有する国家であり、立憲君主国として対外的に認められています(※)。そこで、Emperorを有する国家であることを国名に反映しようとした当時の日本人が、GHQの拒絶要求に屈せず、国名として、やや尊大な感のある「大」という字を排した「日本帝國」を提案し、協議の上、GHQを説得させたという歴史を、本レイアウトが置かれたパラレルワールドに設定しました。そして、このパラレルワールドの中では、「日本帝國」という国名を持つ国家が存続していると仮定しました。

 国名については、現実に存在する「タイ王国」や「スウェーデン王国」、「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国:通称 イギリス」など、国王を有する国々(国王を有する国々の多くは、〜王国と呼称。歴史上、皇帝の場合は、〜帝国)を参考とし、国が治められる制度も、実際の日本やイギリスと同じく、議院内閣立憲君主制の国家として設定しました。

 したがって、EF58-61号機牽引のお召し列車や、今後E655系が模型され本鉄道を走行する場合においても、お召し列車の走行と、レイアウトに設定された歴史や国家の制度との間に矛盾は生じません。

 

◆ パラレルワールドの中の鉄道

 現実の日本では、日本の印章である国璽として、明治7年に作られた「大日本国璽」が現在も用いられています。また、「帝国」や「帝都」の名称を持ち、戦前に設立され現在も存在する「帝国石油」や「帝国劇場」、「京王帝都電鉄」(平成10年に「京王電鉄」へ名称変更)などの会社があり、戦時中、国によって設立され、終戦後、GHQにより解散させられた住宅営団、農地開発営団とは別に、「帝都高速度交通営団」(平成16年に「東京地下鉄株式会社」へ名称変更)が、呼称上、現代まで存続していました。

 以上の実例を参考に、明治時代の設立以来、現代まで変わらずに名称が存続している「日本帝國鐵道」という鉄道を設定しました。本名称の中で、「國」や「鐵」に旧字体を用いたのは、鉄道の設立が明治時代であることを考慮した以外に、「鉄」という字の中には、金を失う、という縁起の悪い表記が見られることも理由としました。

 英語名は「Imperial Japanese Railways」としました。そのため、日本帝國鐵道を走行する一部の列車には、「JNR」や「JR」のマークが表記されています。

 

◆ 時代背景と路線名

 自分が子供の頃を過ごした昭和50年代から昭和60年代を時代背景としました。路線名は、自分の生活と仕事の拠点がある「常陸国」(茨城県つくば市)と、自分の父や祖父の出身である「越後」(新潟県)を結ぶ幹線を想定し、前述の通り、主にJR上越線沿線の風景(特に清水トンネルの前後)をイメージした「常越本線」としました。

  

◆ 今後の予定

 日本帝國鐵道常越本線が存在する同一のパラレルワールドにおいて、神奈川県や茨城県つくば市界隈を想定した「帝都地域」を新たに設定した上で、「帝都電鉄」または「帝都本線」と呼称される鉄道名のレイアウトの製作を現在検討中です。

 また、想定する時代背景が昭和であるにも関わらず、宇宙開発技術は現実世界を上回るSF的な世界観を設定し、「国連宇宙軍」(映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』や『トップをねらえ!』、『ほしのこえ』のオマージュ)が所有する高速貨物列車(コンテナ)を設計検討中です。

 

◆ まとめ

 日本の鉄道の歴史を振り返ると、明治時代に設立された最初の鉄道機関である「帝國鐵道庁」が「鐵道省」、「運輸逓信省」へ改組し、昭和24年の「日本国有鉄道」の設立、昭和62年の「日本旅客鉄道(JR)」の設立に至る組織改編と名称変化の歴史があります。しかし、国家と国民の生活を支える鉄道自体の目的は変わらず、鉄道を運行させる機関は存在し続けてきました。

 本鉄道は、一種のパラレルワールドの中で、明治時代の設立以降、目的だけでなく名称も変わらず存在し続けた鉄道です。「日本帝國鐵道」という名称の中の「帝國」には、「帝国主義」に代表される悪いイメージが付きまといますが、自分が製作したレイアウトと設定した風土は、その悪いイメージや自虐史観に捕らわれる世界の中には置かれていません。

 学生の時に読んだ小説『坂の上の雲』の時代背景である明治時代、当時の日本は、海外の植民地となるか帝国となるかの選択を迫られ、帝國となる道を選択しました。その事実を淡々と受け止め、客観的に理解し、その道を選択し歩んできた日本の先祖の方々に敬意を払いつつ、日本の文化や歴史を尊重する風土を持つ「日本帝國」という平和国家の中で、長い歴史を持つ鉄道機関、すなわち『日本帝國鐵道 Imperial Japanese Railways』は存在しています。

 

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◆ 参考キーワード(WIKIPEDIAで要検索)

パラレルワールド 

大日本帝国

大日本帝国#経緯

国号

白洲次郎

スウェーデン王国

立憲君主制

帝国

お召し列車

天皇

天皇#諸言語における呼称

国璽

営団

帝都高速度交通営団

京王帝都電鉄

王立宇宙軍 オネアミスの翼

トップをねらえ!

ほしのこえ

鉄道省

日本国有鉄道

帝国主義

自虐史観

 

 

 

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